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真夏のバスケコートの表面温度|炎天下13時、アスファルトとタイル5モデルを実測比較

真夏のバスケコートの表面温度|炎天下13時、アスファルトとタイル5モデルを実測比較

「樹脂のスポーツタイルは涼しい」──販売していると、そう説明したくなる場面がよくあります。ただ、わたし自身それを疑っていました。プラスチックが本当に夏の直射で涼しいのか、と。

なので、実際に測りました。放射温度計を持って、炎天下の駐車場コートで、アスファルトとMAKACの各モデルを並べて。結果は都合よくも悪くもなく、そのまま出します。

先に結論だけ言うと、当日の気温は約38〜39℃、その炎天下の13時にアスファルトが65.2℃、タイルは51〜57℃。タイルのほうが明確に低い、というのが実測の答えでした。

INDEX目次
  1. まず、13時の実測値
  2. 各モデルを1枚ずつ
  3. 熱さを分けるのは素材より「色」だった
  4. 17時──タイルの本当の強みは「冷めやすさ」だった
  5. そもそも、タイルの熱さが実害になりにくい理由
  6. まとめ

まず、13時の実測値

炎天下13時のアスファルト表面温度65.2℃を放射温度計で実測
比較の基準になるアスファルトは65.2℃。タイルより8〜14℃高い

 

下の表が、同じ場所・同じ時刻・同じ温度計で測った一覧です。当日の気温は気象データで約38〜39℃、その中での各面の表面温度です。

対象13時の表面温度
アスファルト65.2℃
FLEX-Sグレー57.2℃
DOT53.6℃
FLEX-X53.6℃
FLAT52.4℃
LOOP51.0℃

ご覧のとおり、タイルはどのモデルもアスファルトより8〜14℃低いという結果でした。「涼しい」と大げさに言うつもりはありませんが、少なくとも一番熱いのはアスファルトのほうです。

一点だけ正直に補足しておくと、今回使ったのは非接触の赤外線温度計(A&D AD-5617)で、ツヤのある樹脂はこの手の温度計だと実温よりやや低めに出ます。なので実際の差はこの数字より少し縮まると見てください。それでも、アスファルトが頭ひとつ抜けて熱いという傾向は変わりません。

 

各モデルを1枚ずつ

バスケコートタイルLOOP(赤)の表面温度51.0℃を実測
LOOP(赤)は51.0℃。今回いちばん低かった。
バスケコートタイルFLAT(青)の表面温度52.4℃を実測
FLAT(青)は52.4℃。
バスケコートタイルDOT(青)の表面温度53.6℃を実測
DOT(青)は53.6℃。
バスケコートタイルFLEX-X(赤)の表面温度53.6℃を実測
FLEX-X(赤)は53.6℃。
バスケコートタイルFLEX-S(グレー)の表面温度57.2℃を実測
FLEX-S(グレー)は57.2℃。

 

熱さを分けるのは素材より「色」だった

測っていて一番はっきり出たのは、素材そのものの差ではなく色の差です。タイルの中で突出して高かったのがグレーのFLEX-S(57.2℃)で、一番低かったLOOP(51.0℃)とは約6℃ちがいました。同じ樹脂でも、色が濃いほど日射を吸い込んで熱くなるわけです。

逆に、赤と青のあいだにはきれいな差は出ませんでした。LOOP(赤)が一番低く、FLEX-X(赤)とDOT(青)は同じ53.6℃。なので「濃い=必ず熱い」と単純化はできません。実用的な結論はシンプルで、暑さを最優先するなら、グレーのような濃い色より明るい色を選ぶと数℃有利、ということです。大きな面積に濃色を使うデザインを考えているなら、この数℃を頭に入れておくといいと思います。色の決め方そのものは〔コートの配色・デザインの決め方(court-color-design-guide)〕でまとめています。

 

17時──タイルの本当の強みは「冷めやすさ」だった

ピーク温度以上に差が出たのが、夕方の冷め方です。同じ場所を17時に測り直すと、タイルはどのモデルも40.8〜41.6℃まで下がっていました。当日の気温が38〜39℃ですから、ほぼ外気温と同じ、素手で触れるレベルです。ところがアスファルトは、まだ54.6℃。日が傾いてもなかなか熱が抜けません。

17時のアスファルト表面温度54.6℃を実測、夕方でも熱を持ち続けている
17時のアスファルトは54.6℃。夕方でもまだ熱いまま。
17時のバスケコートタイルFLEX-S表面温度41.4℃、日中から15℃以上下がった
13時に一番熱かったFLEX-S(グレー)も、17時には41.4℃まで低下。

13時と17時を並べると、この差がはっきりします。

対象13時17時下がった幅
アスファルト65.2℃54.6℃−10.6
FLEX-S(グレー)57.2℃41.4℃−15.8
DOT(青)53.6℃41.6℃−12.0
FLEX-X(赤)53.6℃41.6℃−12.0
FLAT(青)52.4℃40.8℃−11.6
LOOP(赤)51.0℃41.4℃−9.6

厚いアスファルトやコンクリートは大量の熱をため込む蓄熱体なので、日射が弱まっても熱がなかなか抜けず、夜まで放出しつづけます。一方で薄い樹脂タイルは熱容量が小さく、下に空気層と排水構造があるぶん、日が傾くと一気に冷めます。とくに13時に一番熱かったグレーのFLEX-Sが15.8℃も下がったのは、日射さえ消えれば濃い色ほど早く落ちることを示しています。

家庭のコートで子供が遊ぶのは、日が少し傾いた夕方が多いはずです。その時間帯に、アスファルトが54.6℃でタイルが41℃前後。ピークの数字より、この夕方の実温差のほうが、生活実感に近いと思います。

 

そもそも、タイルの熱さが実害になりにくい理由

今回ピーク温度でもアスファルトより低かったわけですが、それ以前に、バスケットコートの「熱さ」は裸足のプールサイドや遊具ほど深刻になりません。理由は単純で、バスケはシューズを履く競技だからです。表面のピーク温度が肌に触れつづける場面が、そもそもほとんどありません。

もうひとつ大きいのが冷めやすさです。厚いアスファルトやコンクリートは大量の熱をため込んで夜まで放出しますが、薄い樹脂タイルは熱容量が小さく、日陰や夕方で一気に温度が落ちます。下に空気層と排水構造があって母材からの熱も伝わりにくい。夕方以降にプレーするなら、この差はさらに効いてきます。

そして、アスファルトは黒しか選べませんが、タイルは色を選べます。暑さ対策のレバーを自分の手で持てるのはタイル側だ、というのが測ってみての実感です。

 

まとめ

実測してわかったのは、タイルはアスファルトより明確に低温で、色ではグレーが一段熱く、そして夕方には速く冷める、という3点でした。「なんとなく涼しそう」ではなく、数字で確かめて、都合の悪い部分も含めてそのまま出しています。暑さが気になるなら明るい色を選ぶ、が一番実用的な答えです。暑さそのものへの備えは、夏場の熱中症対策とスポーツタイルの遮熱効果で対策側からまとめています。

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AUTHOR
柴田 祐輔
この記事を書いた人

柴田 祐輔

MAKAC運営責任者。「JBA公認E級コーチ」「JBA公認E級審判」の資格を保有。子供たちが安全に、そして本気で練習できる環境を提供するため、高品質なコートタイルの普及に取り組んでいる。

保有資格: JBA公認 E級コーチ JBA公認 E級審判
WRITTEN BY
柴田 祐輔
PRO

YUSUKE SHIBATA

MAKAC 運営責任者 / 柴田 祐輔

「JBA公認E級コーチ」「JBA公認E級審判」の資格を保有。 自身も二人の子供を持つ親として、子供たちが安全に、そして本気で練習できる環境を提供するため、高品質なバスケットボールコートタイルの普及に取り組んでいる。

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